両生類のイベリアトゲイモリを用いて、CDK1遺伝子の破壊が各器官を構成する細胞に与える影響を解析しました。その結果、CRISPR/Cas9により作製したCdk1 変異個体では、中枢神経系における細胞周期の停止、肝臓と胃における分裂期のスキップとDNAの再複製が行われたことが示されました。本研究はCDK1遺伝子破壊の器官ごとの影響を哺乳類以外の動物種で包括的に調べた初めての例であり、細胞増殖におけるCDK1遺伝子破壊の影響が細胞種ごとに異なることを明らかにしました。

Nakao Y, Okamoto K, Tazawa I, Nishijima T, Furuno N, Sakuma T, Yamamoto T, Takeuchi T, Hayashi T. Effect of Cdk1 gene disruption on cell cycle progression in newt cells. Dev Growth Differ. 2025 Jan 8. doi: 10.1111/dgd.12958. Epub ahead of print. PMID: 39776058.

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/dgd.12958